テンプルトン卿の流儀

題名:テンプルトン卿の流儀

作者:ローレン・テンプルト

 

バリュー投資のカリスマ、テンプルトンの投資手法についての本。

2008年になくなるまで、市場を上回る運用成果を出した、バリュー投資のカリスマ的存在。

誰よりもいち早く、グローバル投資を開始し、60年代の日本市場、90年代の韓国市場、そして、中国市場を見出し、驚異的なパフォーマンスをあげた。

現在、多くのファンドに、テンプルトン、という名前がついているのは、彼に由来する。

彼の成功をみてきた親戚のローレンさんが、彼の投資に対する考えを説明する。

株や債権への投資について、深く学べる本です。

 

他人が絶望して売っているときに買い、他人が貪欲のときに売るのは、最高の報いが得られる。

 

強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観とともに成熟し、陶酔の中で消えていく。悲観の極みは最高の買い時であり、楽観の極みは最高の売り時である。

 

ある銘柄が将来の収益やキャッシュフローなどの尺度に照らして法外に高い価格で売買されていたとすれば、市場がその銘柄に対してやや入れ込みすぎている。やがて、下落する。

 

市場で誰もが怖気付き、見通しが非常に暗いと行って嘆いている時期に、単純で定評があり、手数料も安い投資信託などの投資商品を買う知恵を備えているなら、すでに平均以上の成績をあげる力を持っていることになる。

 

 ときには値上がりが値上がりの原因になる

 

資産バブルがもつ主な特徴の一つは、買い手が強気に支配されているときは高く上がりすぎ、売り手が弱気になると、下がりすぎる。

 

株価の動きが企業価値と大きく異なる動きを見せることがある。

 

話題株をどうやって回避するかが重要な問題となる。

 

数字は嘘をつかない。株価売上高倍率(PSR), 株価収益率(PER), 株価純資産倍率(PBR)の高い銘柄は長期的にみて良い投資対象と言えない。

 

人気株は市場で最も割高な銘柄である。値下がりが確実な銘柄を買わないようにすることが重要。

 

PSR, PER, PBR, 株価キャッシュフロー倍率(PCFR)が最下位に並ぶ銘柄を買うことで、最大の成果を収めることができる。株価が割安か適性かを判断するには、企業情報を入手し、銘柄が人気を失った原因を知らなければならない。株価が下落したという理由だけで買うのは賢明ではない。

感情的な売り手がいる市場では投資機会が生まれる。

 

売り手がニュースの見出しや目にしたチャート、だけを指針として、企業の価値と株価の比較を基礎とした投資を無視する市場では、やはり有利に進む。

 

株式市場で、資産価値の変化ではなく、 投資家の認識の修正によって株価が変動することがよくある。

 

企業にとって一時的と思われる問題は投資の絶好機に結びつくことが多い。

 

バーゲンハンターは下落途中の株を買うことになる。だから忍耐が欠かせないし、成功したバリュー投資家は忍耐力を備えている。

 

投資家の心理変化は急激であり、その前に投資していないとリターンの大半を取り逃す結果となる。

 

 群衆よりも良い成績を上げたいのなら、群衆と異なることをしなければならない。他人が絶望して売るときに買い、他人が貪欲に買うときに売る。

 

第二次世界大戦の勃発で株価が暴落したとき、テンプルトンだけが1ドル以下の株、100銘柄以上買って、4年で4倍にした。 

 

 バーゲンハンターはPBR 1以下を望ましいと考える

 

単発的な政治や戦争の事件の例では、ほとんどの場合株式市場は、そのご短期間で回復する。

 

彼が、なぜ成功したのか、

 

テンプルトン卿の流儀

テンプルトン卿の流儀